wrapper.console.format プロパティ

対応バージョン :1.0.0
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

このプロパティには、コンソール出力の表示形式を設定します。 ログ化は、意図的にシンプルな構成にしてあります。

表示形式は次のトークンで構成されています。

  • [L] : ログレベル
  • [P] : プリフィックス (接頭語)
  • [D] : スレッド (ver. 3.1.0 から)
  • [T] : 時間
  • [Z] : ミリ秒
  • [R] : 前回の JVM 出力以降からの所要時間(ミリ秒単位)
  • [U] : おおよその稼働時間(秒単位)(内部ティックカウンターに基づき、起動から1年まで有効)(ver. 3.5.0 から)
  • [G] : 前のログエントリをログに記録するのにかかった時間(ミリ秒) (ver. 3.5.8 から)(さらに詳しくは[wrapper.log.warning.threshold]プロパティを参照)
  • [W] : Wrapper プロセスの PID (ver. 3.5.30 から)
  • [J] : Java プロセスの PID (JVM が作動中の場合)(ver. 3.5.30 から)
  • [M] : メッセージ

もし、形式指定に上記のトークン値を含んでいた場合、そのトークンの構成に従い、出力形式が形成されます。 トークンの順序は、ログ表示に影響はありませんが、 [M] (メッセージ)トークンは、表示幅が変動的なので、通常、最後に置くと良いでしょう。 もし、プロパティにトークンが欠けていたり、コメントアウト(コメント記号で無効化)されていた場合、 出力表示には、デフォルト値「PM」が利用されます。

プロパティ設定例:

プロパティ設定例:
wrapper.console.format=PM

ログの無効化:

プロパティ値を「ブランク(空値)」に設定すると、コンソール出力が無効になります。

プロパティ設定例:
wrapper.console.format=

出力例:

下記の例は、様々な設定による出力例です。 最初の2行は、Wrapper からの出力であり、最後が JVM からの出力であることに注目してください。

プロパティ[wrapper.console.format=LPZM]の出力例
STATUS | wrapper  | 2001/12/11 13:45:33.560 | --> Wrapper がコンソールとして開始しました
STATUS | wrapper  | 2001/12/11 13:45:33.560 | JVM 起動中…
INFO   | jvm 1    | 2001/12/11 13:45:35.575 | 初期化中…
プロパティ[wrapper.console.format=LPTM]の出力例
STATUS | wrapper  | 2001/12/11 13:45:33 | --> Wrapper がコンソールとして開始しました
STATUS | wrapper  | 2001/12/11 13:45:33 | JVM 起動中…
INFO   | jvm 1    | 2001/12/11 13:45:35 | 初期化中…
プロパティ[wrapper.console.format=PTM]の出力例:
wrapper  | 2001/12/11 13:45:33 | --> Wrapper がコンソールとして開始しました
wrapper  | 2001/12/11 13:45:33 | JVM 起動中…
jvm 1    | 2001/12/11 13:45:35 | 初期化中…
プロパティ[wrapper.console.format=PM]の出力例
wrapper  | --> Wrapper がコンソールとして開始しました
wrapper  | JVM 起動中…
jvm 1    | 初期化中…
プロパティ[wrapper.console.format=M]の出力例
--> Wrapper がコンソールとして開始しました
JVM 起動中…
初期化中…
プロパティ[wrapper.console.format=]の出力例:
< 出力なし >

[D] (スレッド)トークンは、主に Wrapper のデバッグ時に便利です。 与えられたログメッセージの内部 Wrapper スレッド出力情報が表示されます。 Java スレッドに関する情報は表示されません。

プロパティ[wrapper.console.format=LPDTM]の出力例
STATUS | wrapper  | main    | 2001/12/11 13:45:33 | --> Wrapper がコンソールとして開始しました
STATUS | wrapper  | main    | 2001/12/11 13:45:33 | JVM 起動中…
INFO   | jvm 1    | main    | 2001/12/11 13:45:35 | 初期化中…

参照: コンソール