wrapper.java.version.* プロパティ群の概要 |
Java Service Wrapper は、「wrapper.java.command」で指定されている Java バージョンを出力することができ、Java バージョンが指定範囲外の場合、アプリケーションの起動を防ぐ機能を持っています。
注意「jdb」または「javaw」が Java コマンドとして使用されている場合、 それらの出力を使用して、 Java バージョンやベンダーなどの情報を解析することはできません。 Wrapper 3.5.45 版以降、Wrapper は同じディレクトリ内で「java」コマンド(または、システム PATH を使用してコマンドを解決する必要がある場合は単に「java」)を探し、それを使用して情報を照会します。 それができない場合でも、[wrapper.java.version.fallback] プロパティを使用してバージョンを手動で指定できます。 |
wrapper.java.version.output プロパティ |
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本来のプログラムの意図とする Java バージョンと異なる Java バージョンで Java アプリケーションを動作させた時に、予期せぬ挙動に驚くこともまれにあります。 そこで、アプリケーションが開始する前に、JVM の正確なバージョンが表示されるように工夫しました。
[wrapper.
Wrapper ver. 3.5.55 では、デフォルト値はwrapper.java.query.loglevelプロパティの値に基づきます。 Wrapper ver. 3.5.55 より前では、デフォルト値は「FALSE」でした。 Wrapper がデバッグモードで実行されている場合は、JVM バージョンも自動的に出力されます。
注意Wrapper ver. 3.5.35 より、 Java バージョンを出力するときに、ログ出力は(JVM 1、JVM 2 などと)異なる「JVM ver.」ソースを利用します。 これは、Java アプリケーションの出力との混乱を避けるために行います。 |
wrapper.java.version.fallback プロパティ |
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このプロパティは、Wrapper が 「java -version」 の出力の解析に失敗する場合に使用されます。 設定されていない場合、サポートされている最小のバージョンへ解決されますが、 次のプロパティが使用された場合に Wrapper が停止します。
しかし、「java -version」解析に失敗した場合でも、[wrapper.java.version.fallback]を 使用すると上記すべてのプロパティが使用可能です。
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wrapper.java.version.min プロパティ |
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このプロパティは、Wrapper が Java アプリケーションを起動できる Java の最小バージョンを指定します。 デフォルト値は「1.4」で、Wrapper がサポートできる最も古い JVM バージョンです。 それより低い値は Wrapper を停止させます。 値のフォーマットは、Java のバージョンに関わらず、「1.major[.minor[_revision]]」、あるいは「major[.minor[.revision]]」のどちらでも可能です。 これは、「java -version」によって返された両方のナンバリングスキームをサポートするために行われます。 Java 9 以前では、最初のフォーマットが使用されていましたが、Java 9 以上では最後のフォーマットが使用されます。 角括弧は、マイナー及びリビジョンのコンポネントが任意であることを示します。 片方または両方を指定しないと、これらのプレースホルダは任意の数値を受け入れることになります。
警告
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wrapper.java.version.max プロパティ |
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このプロパティは、Wrapper が Java アプリケーションを起動できる Java の最大バージョンを指定します。 デフォルト値は「UNLIMITED」で、Wrapper が Java の最新バージョンで Java アプリケーションを起動できるようにします。 通常、後方互換性が保証されているため、Java のどのバージョンでも動作することが期待されます。 しかし、実際には動作できない場合もありますので、互換性のテストや確認するためには Java リリース日より後(或いは同じ時期)にリリースされた Wrapper バージョンの利用を薦めします。 値のフォーマットは、Java のバージョンに関わらず、「1.major[.minor[_revision]]」あるいは「major[.minor[.revision]]」のどちらでも可能です。 これは、「java -version」によって返された両方のナンバリングスキームをサポートするために行われます。 Java 9 以前では、最初のフォーマットが使用されていましたが、Java 9 以上では最後のフォーマットが使用されます。 角括弧は、マイナー及リビジョンのコンポネントが任意であることを示します。 片方または両方を指定しないと、これらのプレースホルダは任意の数値を受け入れることになります。
警告
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参照: Java コマンド |
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