国際化/ローカライゼーション

Wrapper バージョン 3.5.0 から、コードベースが国際化され、ローカライズが可能になりました。 まず初めとして有効な言語は、英語、日本語、ドイツ語ですが、 少しずつ様々なローカライゼーションを提供していく予定です。

ローカライゼーションファイル

Wrapper はスタートアップ時に、OS の言語次第でローカライゼーションファイルを読み込みします。 言語を読み込み)も可能です。 [wrapper.lang]プロパティで明示的に指定された言語を読み込みすることも可能です。 もし Wrapper が言語をサポートしていない場合(例:ローカライゼーションファイルが見つからない、など)、 Wrapper は、まずその OS 言語に戻すことを試みて、もしそれも失敗したら、最後に英語に変更します。

Wrapper を完全にローカライズするためには、2つのリソースファイルが必要です。 これらのファイルは、「[wrapper]\lang」ディレクトリに配置されています。

  • wrapper_XX.mo」ファイル:

    このファイルには、Wrapper バイナリ(例:「wrapper.exe」)のローカライズされたメッセージが含まれています。

  • wrapperjni_XX.mo」ファイル:

    このファイルには、Wrapper ライブラリファイル(例:「wrapper.dll」)や Wrapper の Java API(例:「wrapper.jar」)のローカライズされたメッセージが含まれています。

ファイル名の「XX」部には、言語の略語が入ります。(可能な値の例:en, ja, de, など)

「wrapperTestApp_XX.mo」ファイル:

wrapper_XX」や「wrapperjni_XX」リソースファイルの他、 「wrapperTestApp_XX.mo」という3つ目の mo ファイルがあることにお気づきかと思います。 このファイルには、TestWrapper サンプルアプリケーションや DemoApp のローカライズされたメッセージが含まれています。 もし自分のアプリケーションを既に Wrapper で動作させている場合には、このファイルは不要であり、デプロイ時に削除しても安全です。 TestWrapper サンプルアプリケーションや DemoApp アプリケーションでは、 WrapperResources クラスを活用しています。 この API は公に一般的なものであり、いかなる Java アプリケーションにも使われるものです。 自分の Java アプリケーションをローカライズするための Wrapper 設定方法など詳しくは、 「ローカライゼーション API」ページをご覧ください。

注意

Wrapper ver. 3.5.38 より、指定されたフォルダに mo ファイルが見つからなかい場合、Wrapper はそのまま続行します。 これは、ユーザーが不要な言語ファイルを削除するだけでローカライゼーションをスキップできるようにするためです。 適切な言語ファイルを保持することで自分の Java アプリケーションのメッセージだけや Wrapper メッセージのみをローカライズすることもできます。

コンフィギュレーションファイルのエンコーディング

Wrapper は、コンフィギュレーションファイルを読み込むときにファイルの一行目に宣言されているエンコードを使用します。 非 ASCII 文字を利用する際は指定されている文字セットエンコードにサポートされていることを確認してください。 幅広いローカライゼーション文字を対応できるため、UTF-8 の使用をお勧めします。

設定例:(コンフィギュレーションファイルのエンコードを UTF-8 に設定)
@encoding=UTF-8
# Configuration files must begin with a line specifying the encoding
#  of the file.

現在のところ、コンフィギュレーションファイルでサポートされているエンコードは下記のとおりです。

注意

もし、「@encoding」ヘッダーが定義されていない場合、Wrapper は文字コードの変換を試みることはせず、 Wrapper が動作している現在のシステムエンコーディングでコンフィギュレーションファイルを読みます。