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wrapper.java.command プロパティ

対応バージョン :1.0.0
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

このプロパティには、JVM 起動時に使うコマンドを設定します。 もし Java 実行ファイルへの完全なフルパスが指定されていない場合、 Wrapper はシステムパス上に Java 実行ファイルの配置を試みます。

システムパスを利用した例:
wrapper.java.command=java
JAVA_HOME 環境変数を利用した例:
wrapper.java.command=%JAVA_HOME%/bin/java
フルパスを利用した例(プラットフォームに依存しない独立型ではない):
wrapper.java.command=c:/j2sdk1.4.0/bin/java

拡張子を含めない:

その値の設定に拡張子を含めないことをお薦めします。 「java.exe」のような拡張子がある値を指定すると、 同じコンフィギュレーションファイルであっても、拡張子を持たない Linux/UNIX システム上では利用できないことになります。

Windows:

Windows システム上で、システムレジストリから JRE コンフィギュレーションを利用することも可能です。 その場合には、このプロパティを空値に設定してください。

デフォルトでは、Wrapper はデフォルトレジストリキーに記載されている Sun JRE を探します。 [wrapper.registry.java_home] プロパティを使っている、特定の JAVA_HOME の配置場所を設定することが可能です。

システムレジストリを利用した例(プラットフォームに依存しない独立型ではない):
wrapper.java.command=

もし Java コマンドが Windows レジストリを使って配置された場合、 コマンドへのパスは、WRAPPER_JAVA_HOME]環境変数の中に保存されます。 そのため、他のプロパティ値の中であっても、この値を参照することができます。

注意

wrapper.java.detect_debug_jvm] プロパティを「TRUE」に設定して「デバッグ検知」が有効になっている間、 この[wrapper.java.command]プロパティが 『jdb』あるいは『jdb.exe』に設定されている場合、 Wrapper は「JVM がデバッガーの利用中である」と判断して 一部のタイムアウトを無視します。

wrapper.java.command.resolve プロパティ

対応バージョン :3.5.4
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :Windows (未対応)Mac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

このプロパティには、Wrapper が[wrapper.java.command] プロパティで指定された Java コマンドの解決を試みるべきか、あるいは、 可能ならば定義されたとおり未解決パスの利用で継続するべきか、を設定します。

Wrapper によって Java コマンドを解決することは一般的に良い選択であり、 Wrapper でアプリケーションを開始する際、問題を指摘してくれたり、 予想外の挙動を引き起こす環境の設定ミスのトラブルシューティングを簡単に開始するのに役に立つでしょう。 しかしながら、一部の UNIX 上では、JVM が「java」コマンドだけでなく、 小さなヘルパーアプリケーション(例:Gentoo Linux 上の run-java-tool) からでも開始されることがありますが、 そのアプリケーションはシンボリックリンク経由だけで呼び出されるようになっていることがあります。

デフォルト値は「TRUE」です。 もしこの解決を無効にしたい場合には、このプロパティを「FALSE」に設定してください。

設定例:
wrapper.java.command.resolve=true

参照: Java コマンド