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wrapper.java.initmemory プロパティ

対応バージョン :1.0.0
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/OSIBM z/Linux

このプロパティには、スタートアップ時に JVM が割り当てる「初期のメモリ容量」をメガバイト(MB)で設定します。 デフォルト値は「0 (ゼロ)」で、JVM のデフォルト値を利用します。

もし、このプロパティ値にゼロ以外の値を指定した場合、 Wrapper によって生成された Java コマンドへ、適切な[-Xms]パラメーターが加えられます。 このプロパティ値が指定されている場合、初期メモリは、 [wrapper.java.maxmemory] プロパティに設定した値以下でなければなりません。

このプロパティ値を「0 (ゼロ)」に設定している場合、 [wrapper.java.additional.<n>] プロパティを使って、 [-Xms]パラメーターを手動で指定することも可能です。

このプロパティ値は、アプリケーションのスタートアップ時間に影響を及ぼします。 一旦スタートして、アプリケーションから要求される実際のメモリ量に極めて近い値の時、 スタートアップ時間は、最適化されます。 Windows や Linux の JVM のデフォルト値は、通常2MB ですが、Solaris JVM の場合は、最低3MB が必要です。 有効な値は、「1MB」からwrapper.java.maxmemory] プロパティ値の範囲で、上限制限はありません。

設定例:(3MB)
wrapper.java.initmemory=3

このプロパティは、ほとんどのユーザーの便宜のために提供されており、 以下に述べるように相対的なメモリサイズを設定することもできます。 より複雑なメモリ構成が必要な場合は、以下のように [wrapper.java.additional.<n>]プロパティを 使用して行うことができます。

設定例:(3MB と同等)
wrapper.java.additional.1=-Xms3m

注意

次のリンクでは、初期メモリ値と最大メモリ値が Java のパフォーマンスにどのように影響するか、 および特定のアプリケーションのパフォーマンスを向上させるために何ができるかについて詳しく説明していますので ご一読することをお薦めします。

wrapper.java.initmemory.percent プロパティ

対応バージョン :3.3.0
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版 (未対応)
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/OSIBM z/Linux

時には、システム上の有効な物理メモリ量に対して相対的な「しきい値」でメモリを設定する必要があります。 このプロパティの有効な値は、 「1%」から「100%」の範囲で指定し、MB サイズへ計算して変換されます。

Wrapper 32 ビット版の場合、値は物理メモリと 2048MB の間の最小値に基づいて計算されます。

設定例:(60%)
wrapper.java.initmemory.percent=60

上記の例(60%)の場合には、もしシステムに「1GB (1024MB)」のメモリがインストールされているならば、 初期メモリは「614MB (=1024x60%)」として設定されます。

Wrapper 32 ビット版では、マシンに 4GB のメモリがある場合、初期メモリは「1228MB (=1024x60%)」になります。

注意

JVM にスワップメモリが発生すると、Java の動作がとても鈍くなります。 従って、安全なメモリレベルを決定する際に、OS 要件やその他のアプリケーションを考慮することが重要です。

注意

バージョン 3.5.29 以降、動的変数「WRAPPER_SYSMEM_<P>」を使用して、 システムで使用可能な物理メモリのパーセンテージを「<P>」で指定できます。

設定例:(60%)
wrapper.java.additional.1=-Xms%WRAPPER_SYSMEM_60.0%

詳細については、環境変数ページを御覧ください。

参照: Java メモリー

参照: Java コマンド