wrapper.event.<event_name>.command.on_exit.<n> プロパティ群

対応バージョン :3.3.0
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版 (未対応)コミュニティー版 (未対応)
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/OSIBM z/Linux

このプロパティには、イベントコマンドの終了コードに応じたWrapper動作を設定します。 これで、コマンドに問題があった場合でも問題がない場合でも、それぞれに応じて様々な方法で反応することが可能です。

他のイベントコマンドのプロパティと同じように、それぞれ定義をすることができます:

  • 全てのイベント共通設定:[wrapper.event.default.command.on_exit.<n>]プロパティ
  • 特定のイベント用の設定:[wrapper.event.<event_name>.command.on_exit.<n>]プロパティ

プロパティ名の「<event_name>」コンポーネント部には、 「default」(デフォルト)のキーワードか、あるいは、 「イベントの種類の1つ」を設定します。 デフォルトプロパティを設定すると、特定のイベントの種類が明示されていないイベントには全て、そのデフォルト値を引き継ぎます。 プロパティ名の「<n>」コンポーネント部には、終了コードを指定します。

可能なアクションは次のとおり:

  • [SHUTDOWN] - Wrapperをシャットダウンする処理を進めます。
  • [CONTINUE] あるいは [IGNORE] - 通常の稼働としてそのまま継続します。

デフォルト値は「CONTINUE」です。

設定例:
wrapper.event.jvm_prelaunch.command.block=TRUE
wrapper.event.jvm_prelaunch.command.on_exit.0=CONTINUE

注意

もしWrapperがコマンド完了まで待機するように設定されていない場合、 このプロパティは無視されて、Wrapperは常に継続します。

例:

次の例では、JVMインスタンスを起動する前にクリーンアップスクリプトを実行しています。 そのスクリプトが完了するまでに30秒間まで待機します。 その後、スクリプトが終了コード「0 (ゼロ)」で終了する場合、Wrapperはそのまま継続します。 その他のコードの場合、エラーとして取り扱い、WrapperはJVMを起動せずシャットダウンします。

設定例:
wrapper.event.jvm_prelaunch.command.argv.1=/usr/bin/mycleanup
wrapper.event.jvm_prelaunch.command.argv.2=parameter1
wrapper.event.jvm_prelaunch.command.block=TRUE
wrapper.event.jvm_prelaunch.command.block.timeout=30
wrapper.event.jvm_prelaunch.command.on_exit.default=SHUTDOWN
wrapper.event.jvm_prelaunch.command.on_exit.0=CONTINUE

検索の順序:

このプロパティを定義する際に、終了コードを入力する以外にも、 イベントの種類別にデフォルトのアクションを定義することができますが、 与えられた終了コードに応じたアクションやイベントに応じたアクションを探すときに、 Wrapperでは次の順番で検索します:

  • wrapper.event.<event_name>.command.on_exit.<n>
  • wrapper.event.<event_name>.command.on_exit.default
  • wrapper.event.default.command.on_exit.<n>
  • wrapper.event.default.command.on_exit.default

参照: イベントコマンド(イベントに応じたコマンド)

Java Service Wrapper では、必要なコンフィギュレーション設定を含んだ完全なパッケージを提供しており、 それを活用することで、皆様の求めるニーズに合った動作を実現させることができます。 上記の例の他に、工夫次第で様々なことが実現可能となりますので、それぞれ個別にプロパティページをご覧ください。