概要 |
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このセクションでは、システムや Wrapper プロセスや JVM のパフォーマンス統計の表を 出力するために使用できるプロパティについて説明します。 この統計は、バージョン 3.5.52 で追加され、JVM のハングが検出された場合などの問題を理解するのに役立ちます。 統計情報は、Wrapper の将来のバージョンで変更される可能性がありますが、現在はメモリと CPU の使用量が含まれています。 その情報は、Wrapper によって定期的に収集され、特定のイベントが発生したときにさかのぼって出力されます。 これにより、問題が発生する前の特定の期間に何が起こったかを分析できます。ログに含まれていると、 テクニカルサポートに役立つ情報になります。 統計の生成のトリガー: 「STATS」キーワードは、任意のアクションプロパティの値で使用することができ、 統計をいつ出力するかを設定できます。
コマンドファイルで「STATS」キーワードを使用して、いつでも統計の出力をトリガーすることもできます。 次のプロパティを使用して、統計の出力方法を設定できます。
注意この機能は現在 Windows でのみ利用可能ですが、リクエストに応じて他のプラットフォームに追加できます。 |
wrapper.stats.system.enable プロパティ |
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このプロパティを使用して、システムのパフォーマンス統計を出力する機能を有効または無効にすることができます。 現在、「物理メモリ」、「コミット済み」、及び「キャッシュ済み」 情報がシステム統計に含まれています。 [wrapper.stats.enable]を「FALSE」に設定すると、このプロパティは無視されます。 デフォルト値は、「 [TRUE] 」です。
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wrapper.stats.wrapper.enable プロパティ |
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このプロパティを使用して、Wrapper プロセスのパフォーマンス統計を出力する機能を有効または無効にすることができます。 [wrapper.stats.enable]を「FALSE」に設定すると、このプロパティは無視されます。 次の情報が出力されます。
デフォルト値は、「 [TRUE] 」です。
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wrapper.stats.java.enable プロパティ |
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このプロパティを使用して、JVM(Java プロセス)のパフォーマンス統計を出力する機能を有効または無効にすることができます。 wrapper.stats.enable]を「FALSE」に設定すると、このプロパティは無視されます。 次の情報が出力されます。
デフォルト値は、「 [TRUE] 」です。
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wrapper.stats.lines プロパティ |
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このプロパティを使用して、統計表ごとに出力される最大行数を指定します。 このプロパティの値を大きくすると、ログ出力が増えることに注意してください。 この値は、[wrapper.stats.interval]とバランスをとって、テーブルごとに適切な行数を維持しながら、適切な期間のパフォーマンスを観察できます。 有効な値は、「1」〜「60」の範囲です。 デフォルト値は、「 [10] 」です。
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wrapper.stats.interval プロパティ |
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このプロパティは、統計が収集される間隔を秒単位で指定します。 各間隔の開始時間と終了時間は、テーブルの最初の列で確認できます。 有効な値は、「1〜86400」の範囲です(1秒〜1日)です。 デフォルト値は、 [[wrapper.shutdown.timeout] ]の3分の1(デフォルトで10秒)です。 注意CPU 使用率は、間隔全体の平均に基づいて計算されます。 ページフォールトカウント(Java プロセスの場合)は、1つの間隔中のページフォールトの合計数です。 設定例:
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wrapper.stats_on_failed_jvm_exit プロパティ |
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このプロパティは、要求されたときに JVM が終了しない場合に統計を出力するかどうかを設定します。 [wrapper.request_thread_dump_on_failed_jvm_exit]と同様で、 同じ状況でスレッドダンプを起こしますが、JVM がハングしたときにも統計が印刷されます。 このプロパティを「TRUE」に設定すると、統計情報はスレッドダンプ(要求された場合)の前に出力され、それ自体は JVM プロセスが 終了される前に発生します。 デフォルト値は「 [TRUE] 」です。 |
wrapper.stats_on_unexpected_jvm_exit プロパティ |