アクションプロパティ

このセクションにリストされているプロパティは、特定のイベントが発生したときにトリガーするアクションを設定するために使用されます。


これらのプロパティで可能なアクションは次のとおりです。

  • [DEBUG] :

    デバッグメッセージをログに記録します。 これは、アクションがいつ発生されるかを理解するのに役立ちます。

  • [STATS] (ver. 3.5.52 から)(スタンダード版、プロフェッショナル版):

    パフォーマンス統計を出力します。

  • [DUMP] :

    スレッドダンプを生成します。

  • [GC] (ver. 3.5.7から、スタンダード版、プロフェッショナル版):

    JVM で完全なガベージコレクションスイープを実行します。 フルスイープを行うと、すべてのスレッドがフリーズすることが多いため、これを頻繁に行うと、JVM のパフォーマンスに影響を与えることに注意してください。

  • [RESTART] :

    現在の JVM を停止して、新しい「起動の試み(invocation)」として再起動します。

  • [SHUTDOWN] :

    Wrapper 同様に、JVM を終了します。

  • [USER_<n>] (プロフェッショナル版):

    ユーザー定義イベントを発生させます。 イベントには、「メール送信」または「外部システムコマンドの実行」か、 どちらかのアクションが可能です。 そのコマンド指定には、クリーンアップ作業や SNMP トラップを起こしたり、何でも可能です。

  • [PAUSE] :

    一時停止が有効で、JVM が実行されている場合、Java アプリケーションを一時停止します。 詳しくは[wrapper.pausable]プロパティページをご覧ください。

  • [RESUME] :

    一時停止状態にあるとき、Java アプリケーションを再開します。 これは、JVM が停止ではなく一時停止している場合に利用可能です。 詳しくは[wrapper.pausable]プロパティページをご覧ください。

  • [SUSPEND_TIMEOUTS_<n>] (ver. 3.5.40から)(スタンダード版、プロフェッショナル版):

    JVM が応答しない場合、Wrapper に全てのタイムアウトを一時停止するように指示します。 「<n>」は、タイムアウトを停止する期間(秒数)を指定し、1-3600(1秒から1時間まで)の範囲で設定できます。 これは、Java アプリケーションが長いブロックタスクを実行する必要がある時に Wrapper がアプリケーションが応答不能と判断するのを防ぐために使用できます。

    その他のアクションプロパティ、コマンドファイル、或いは Java WrapperManager.suspendTimeouts()メソッドでタイムアウトを一時停止することができます。

    タイムアウトを一時停止するリクエストが複数ある場合、各リクエストで指定されている秒数は加算されません。 代わりに、新しく指定された秒数が残りの停止期間より長い場合、停止期間が置き換えられますが、 それより短い場合は無視されます。

  • [RESUME_TIMEOUTS] (ver. 3.5.40から、スタンダード版、プロフェッショナル版):

    Wrapper に、一時停止された全てのタイムアウトを再開するように指示します。

    その他のアクションプロパティ、コマンドファイル、或いは Java WrapperManager.resumeTimeouts() メソッドでタイムアウトを再開することができます。

  • [SUCCESS] (ver. 3.5.5から):

    起動失敗の内部カウントをリセットして、 現在のJVM 起動が成功したものとしてカウントします。 これはおそらくあまり役に立ちませんが、他のプロパティとの一慣性のために用意しました。

  • [NONE] :

    デッドロックが検出されたという事実をログに記録するように Wrapper に指示しますが、 実際には何もしません。

注意

上記のトークンは、すべてアクションプロパティの値として有効ですが、状況によっては、実際のシナリオでは あまり役に立たないものもあります。 ユースケースに合った値を選択してください。