wrapper.logdialog.format プロパティ

対応バージョン :3.3.1
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版 (未対応)
対応プラットフォーム :WindowsMac OSX (未対応)Linux (未対応)IBM AIX (未対応)FreeBSD (未対応)HP-UX (未対応)Solaris (未対応)IBM z/Linux (未対応)

このプロパティは、Wrapperバイナリのコンソールレス版 「wrapperW.exe で使われるプロパティです。

このプロパティには、ログダイアログの表示形式を設定します。 ログダイアログは、Wrapperがエラー状態で、 「wrapperW.exe」 がシャットダウンされるときに表示されます。 ログ化は、意図的にシンプルな構成にしてあります。

表示形式は次のトークンで構成されています:

  • [L] - ログレベル,
  • [P] - プリフィックス(接頭語),
  • [D] (ver. 3.1.0から) - スレッド,
  • [T] - 時間,
  • [Z] - ミリ秒,
  • [R] - 前回のJVM出力以降の完全なミリ秒
  • [U] (ver. 3.5.0から)- 秒数で、およその動作可能時間(内部のティックカウンターをベースに、スタートアップから1年まで有効),
  • [G] (ver. 3.5.8から)- 前回のログ記録をミリ秒表示でログ化します。(さらに詳しくは[wrapper.log.warning.threshold]プロパティを参照)
  • [M] - メッセージ

もし、形式指定に上記のトークン値を含んでいた場合、そのトークンの構成に従い、形式スタイルが形成されます。 トークンの順序は、ログ表示に影響はありませんが、 [M] (メッセージ)トークンは、表示幅が変動的なので、通常、最後に置くと良いでしょう。 もし、プロパティにトークンが欠けていたり、コメントアウト(コメント記号で無効化)されていた場合、 出力表示には、デフォルト値「LPM」が利用されます。

プロパティ設定例:

設定例:
wrapper.logdialog.format=PM

ログの無効化:

プロパティ値を「ブランク(空値)」に設定すると、ダイアログログ出力が無効になります。

設定例:
wrapper.logdialog.format=

出力例:

下記の例は、様々な設定による出力例です。 最初の2行は、Wrapperからの出力であり、最後がJVMからの出力であることに注目してください。

出力例(プロパティ設定[wrapper.logdialog.format=LPZM):
STATUS | wrapper  | 2001/12/11 13:45:33.560 | --> Wrapperがコンソールとして開始しました
STATUS | wrapper  | 2001/12/11 13:45:33.560 | JVM起動中...
INFO   | jvm 1    | 2001/12/11 13:45:35.575 | 初期化中...
出力例(プロパティ設定[wrapper.logdialog.format=LPTM):
STATUS | wrapper  | 2001/12/11 13:45:33 | --> Wrapperがコンソールとして開始しました
STATUS | wrapper  | 2001/12/11 13:45:33 | JVM起動中...
INFO   | jvm 1    | 2001/12/11 13:45:35 | 初期化中...
出力例(プロパティ設定[wrapper.logdialog.format=PTM):
wrapper  | 2001/12/11 13:45:33 | --> Wrapperがコンソールとして開始しました
wrapper  | 2001/12/11 13:45:33 | JVM起動中...
jvm 1    | 2001/12/11 13:45:35 | 初期化中...
出力例(プロパティ設定[wrapper.logdialog.format=PM):
wrapper  | --> Wrapperがコンソールとして開始しました
wrapper  | JVM起動中...
jvm 1    | 初期化中...
出力例(プロパティ設定[wrapper.logdialog.format=M):
--> Wrapperがコンソールとして開始しました
JVM起動中...
初期化中...
出力例(プロパティ設定[wrapper.logdialog.format=):
< 出力なし>

[D] (スレッド)トークンは、主にWrapperのデバッグ時に便利です。 与えられたログメッセージの内部Wrapperスレッド出力情報が表示されます。 Javaスレッドに関する情報は表示されません。

出力例(プロパティ設定[wrapper.logdialog.format=LPDTM):
STATUS | Wrapper  | main    | 2001/12/11 13:45:33 | --> Wrapperがコンソールとして開始しました
STATUS | Wrapper  | main    | 2001/12/11 13:45:33 | JVM起動中...
INFO   | jvm 1    | main    | 2001/12/11 13:45:35 | 初期化中...

注意

ログダイアログは、Wrapperがエラー状態で、 「wrapperW.exe」 がシャットダウンされるときに 「wrapperW.exe」がダイアログを表示します。 Wrapperバイナリのコンソールレス版「wrapperW.exe」は、 Wrapperスタンダード版やプロフェッショナル版のWindows版に同梱して配布されており、 コンソールレス(コンソールなし)で、Windowsアプリケーションとして、Wrapperが動作します。

参照: WrapperW コンフィギュレーション プロパティ

Wrapper バイナリのコンソールレス版「wrapperw.exe」のみで利用されるプロパティ: