wrapper.timezone プロパティ |
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タイムゾーンプロパティには、Wrapper が実行されるタイムゾーンを定義します。 Wrapper バージョン 3.5.29 から、 IANA タイムゾーン識別子の使用をお薦めします。 これらの識別子は、大陸または海の名前と、そのエリア内の代表的な場所の名前 (通常は最大都市の名前)で構成されます。 例えば、『America/Los_Angeles』は、太平洋時間を示します。 識別子の完全なリストは、こちらから参照できます。 他の可能な値は、協定世界時へのオフセットを指定する「UTC」 (オプションで続きに「+(-)hhmm」を追加可能)、 或いは、Wrapper が実行されているシステムのローカルタイムゾーンを指定する「SYSTEM」です。 後方互換性を保つため、タイムゾーンの略語(MST、GMT、JST など)のリストもサポートされています。 ただし、複数のタイムゾーンを表すために同じ省略形が使用されることがあるため、Java はこれらを非推奨にしました。 同じコードがオペレーティングシステムによって異なる解釈につながる可能性があるため、Wrapper 構成で使用することはお勧めしません。 IANA タイムゾーンを使うと、同じコンフィギュレーションは、どんなプラットフォーム上でも常に同じ時間を生成しれます。
注意
タイムゾーンを変更すると、全てのログ出力(スタンダード版やプロフェッショナル版)のタイムスタンプと、
[wrapper. Wrapper バージョン 3.5.35 より、 タイムゾーンが設定されている場合、「user.timezone」オプションで JVM へ引き渡されます。 これにより、Wrapper と Java アプリケーションの間で常に時刻が同期されることが保証されます。 [wrapper.java.timezone]プロパティを設定することにより、 Java アプリケーションに異なるタイムゾーンを指定することができます。 |
wrapper.timezone.folder プロパティ |
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IANA タイムゾーン識別子を使用するときにこのプロパティは必要です。 このプロパティは、IANA タイムゾーンデータベースのソースファイルを含むディレクトリーへのパスを指定します。 IANA タイムゾーンデータベースは、世界中の現地時間の変化を考慮に入れて定期的に更新されます。 データベースには、複数のファイル(各地域ごとに一つのファイル)が一つの tar.gz パッケージに纏められており、 IANA(Internet Assigned Number Authority)のウェブサイトからダウンロード可能です。 そのファイルには下記のファイル名が付けられます:
希望のタイムゾーンを含むリージョン名のファイルを選択する必要があります。 例えば、タイムゾーン『America/Los_Angeles』を使用する場合、「northamerica」ファイルが使用されます。 次に、そのファイルを抽出し、[wrapper.timezone.file]プロパティで指定された配置に保存します。 もし、 「wrapper.timezone」を別の地域にあるタイムゾーンに変更する予定がある場合、同じフォルダに他のファイルを置くこともできます。 JAVA も IANA タイムゾーンデータベースを使用するため、Java アプリケーションが使用する時間は、 同じタイムゾーン識別子を使用する限り、Wrapper の時間と一致します。 ただし、タイムゾーンデータベースのバージョンが JRE リリースで提供されているバージョンと同じであることを確認する必要があります。 JRE リリースごとのバージョンのリストがOracle 社のウェブサイト(英文)より確認できます。 警告Wrapper バージョン 3.5.44 までは、(IANA tz データベースに含まれる)ファイル 「etcetera」が [wrapper.timezone.folder]プロパティで指定された場所に存在する場合、Wrapper が起動時にハングするという問題がありました。 このファイルを削除することで、問題が解決されました。この問題はバージョン 3.5.45 で修正されました。 |
wrapper.timezone.use_summer_time プロパティ |
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異なるタイムゾーンで異なるサーバー上で Wrapper を動作させている場合、
システムのタイムゾーンを変更せずに、
ログファイルに同じタイムスタンプを利用したいなど、
時々、いくつかの理由により、夏時間(Daylight Savings)を停止したいことがあるしょう。
このプロパティで、夏時間/冬時間を無効に設定することができます。
[wrapper. デフォルト値は「TRUE」です。
注意
夏時間がないタイムゾーンであれば、このプロパティは無視されます。
また、もしタイムゾーンが「UTC+/-xxxx」で定義されていない場合、Wrapper はこのプロパティを順守しません。
また、[wrapper. |
サポートされているタイムゾーン識別子リスト: |
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wrapper.java.timezone |
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プロパティ
[wrapper.java.timezone]を使用して、[wrapper.timezone]の値を オーバーライドし、Java アプリケーションに別のタイムゾーンを設定できます。[wrapper.timezone]と同じ値を使用できます。
このプロパティのデフォルトは、[wrapper.
Wrapper バージョン 3.5.50より、[wrapper.
注意
Java コマンドラインに[user. 警告Wrapper は、TZ 環境変数を使用して内蔵時計を設定します。 バージョン 3.5.46以前では、Java プロセスとその子プロセスは、TZ が Wrapper タイムゾーンに設定された環境のコピーを取得していました。 ただし、Wrapper が夏時間の変更の時間を調整するたびに、TZ は Java プロセスと同期しなくなっていました。 バージョン 3.5.46 以降、TZ の値は、JVM を起動する前に常に元の値に復元されます。 |