wrapper.ntservice.preshutdown.* プロパティ群

対応バージョン :3.5.30
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSX (未対応)Linux (未対応)IBM AIX (未対応)FreeBSD (未対応)HP-UX (未対応)Solaris (未対応)IBM z/Linux (未対応)

システムがシャットダウンする際、サービスがきれいに終了するための短時間(通常 5 秒 〜 20 秒)を待機します。 この制限を超えると、実行しているすべてのサービスが強制終了されます。 ほとんどの場合、サービスは正常に停止するのに十分な時間でありますが、クリーンアップタスクを実行するのに時間がかかるサービスもあります。

シャットダウンする前に、システムは「preshutdown」通知を送信します。 追加時間が必要なサービスは、[wrapper.ntservice.preshutdown]を TRUEに設定することでこの通知の処理が出来ます。 これにより、サービスが停止するまで、またはプリシャットダウンタイムアウトが切れるまで、 システムがシャットダウンするのを防ぎます。

デフォルト値は「FALSE」です。

警告

システムシャットダウンをブロックすると、ユーザー体験に影響を与える可能性があります。 このプロパティは、停止プロセスのクリーンアップタスクが不可欠な場合にのみ、「TRUE」 に設定します。

注意

このプロパティは、Windows プラットフォームのみでご利用できますが、Windows Itanium、Windows XP とそれより古いバージョンでは無視されます。 これらの Windows バージョンでは、回避策として 「WaitToKillServiceTimeout」 レジストリキーを編集することも出来ますが、システムの全てのサービスに適用されますので、 実際には推奨しません。

注意

[wrapper.ntservice.preshutdown]プロパティは、サービスを再インストールしなくても変更できます。 正し、Wrapper バージョン 3.5.37 より、 [wrapper.ntservice.preshutdown.timeout]の変更は、Windows サービスが再インストールされるまで有効になりません。

wrapper.ntservice.preshutdown プロパティ

対応バージョン :3.5.30
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSX (未対応)Linux (未対応)IBM AIX (未対応)FreeBSD (未対応)HP-UX (未対応)Solaris (未対応)IBM z/Linux (未対応)

このプロパティを「TRUE」に設定すると、サービスはシステムにより送信された「preshutdown」通知を処理します。 これにより、サービスが停止するまで、若しくは[wrapper.ntservice.preshutdown.timeout] で指定されたタイムアウトが切れるまでシステムのシャットダウンがブロックされます。

例:
wrapper.ntservice.preshutdown=TRUE

wrapper.ntservice.preshutdown.timeout プロパティ

対応バージョン :3.5.30
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSX (未対応)Linux (未対応)IBM AIX (未対応)FreeBSD (未対応)HP-UX (未対応)Solaris (未対応)IBM z/Linux (未対応)

このプロパティは、Windows サービスマネージャが preshutdown 通知を送信した後に待機する時間を指定します。 タイムアウトが切れると、システムはシャットダウンプロセスを開始し、残りの実行中のサービスを終了する前に 追加のシャットダウンタイムアウト(Wrapper から設定不可)を待機します。

有効な値は、「1」〜「3600」秒の範囲です。 デフォルト値は 180 秒(3 分)です。

注意

このプロパティの変更は、[wrapper.ntservice.preshutdown]が「TRUE」に設定されている Windows サービスが再インストールされるまで有効になりません。

例(サービスが停止するまでシステムは最大 5 分間待機します):
wrapper.ntservice.preshutdown.timeout=300

警告

これらのタイムアウトは直接 Wrapper に使用されませんが、Windows サービスマネージャへ渡されます。 サービスマネージャが Wrapper より先にプロセスを中断しないようにするには、シャットダウンに適用される Wrapper のタイムアウトの合計より長い値を選択することをお勧めします。 これらの Wrapper のタイムアウトは、[wrapper.shutdown.timeout]、[wrapper.jvm_exit.timeout]、[wrapper.jvm_cleanup.timeout](子プロセスを管理する場合)と[wrapper.request_thread_dump_on_failed_jvm_exit.delay](JVM が要求に応じて終了せず、スレッドダンプを使用する場合)です。

システムシャットダウンのタイムアウトがクリティカルな場合、Wrapper は [wrapper.ntservice.preshutdown.timeout]を上記タイムアウトよりも長くすることはありませんが、デフォルト値の 3 分は、上記プロパティのデフォルト値の合計よりもかなり長く設定されています。