wrapper.backend.type プロパティ

対応バージョン :3.5.8
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

Wrapper プロセスと JVM 内部で動作しているクラスとの間で、Wrapper は常に通信の維持が必要です。 従来からの方式で、その通信はループバックデバイス(localhost)越しにソケットを利用して行われます。 これは安全で信頼性があるのですが、一部のユーザーから 「セキュリティやその他の問題のために、何か代替え案が欲しい」とのリクエストをいただきました。

デフォルト値は「AUTO」です。

可能な値は次のとおり:

  • AUTO:SOCKET を使用。エラー発生時に PIPE へフォールバック
  • SOCKET:SOCKET_IPv4 を使用。エラー発生時に SOCKET_IPv6 へフォールバック
  • SOCKET_IPv4:IPv4 ソケットを使用
  • SOCKET_IPv6:IPv6 ソケットを使用
  • PIPE:パイプバックエンドを使用
設定例:
wrapper.backend.type=SOCKET

警告

Wrapper ver. 3.6.0 では、その他のセキュリティ強化に加え、 以前は名前付きパイプを使用していた「PIPE」モードが匿名パイプを使用するように変更されました。

wrapper.backend.type=PIPE]を使用する場合、バックエンドチャネルを介して機密データを 送信するとセキュリティリスクが生じる可能性があります。 以前のバージョンの Wrapper では、機密データの送信にバックエンドを使用することはほとんどありませんでしたが、 ver. 3.5.57 で導入された[wrapper.app.property.<n>]プロパティを使用する場合は、このリスクがより深刻になります。

「PIPE」モードを使用している場合は、Wrapper ver. 3.6.0 以降へのアップグレードをお勧めします。 詳細については、脆弱性 #13 をご覧ください。

参照: ポート