wrapper.port プロパティ

対応バージョン :1.0.0
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

警告

このプロパティの説明を読まずに、パラメーターを変更することは絶対にしないで下さい。 設定を間違えると、期待どおりに動作せず、Wrapper の動作不良や不具合の原因となります。

Wrapper は、JVM 内部で動作する Java コンポーネントと通信をするためにソケットを利用します。 このプロパティには、利用するポートを設定します。

ポートをデフォルト値「0 (ゼロ)」に設定すると、 Wrapper はこのプロパティを設定していないものとして取り扱い、 自分で[wrapper.port.min]プロパティと [wrapper.port.max]プロパティの範囲の ポートを選択して利用します。 ほとんどのアプリケーションでは、このデフォルト設定で十分です。

もし、このプロパティに特定のポート番号を指定していない場合、 あるいはこのプロパティで指定されたポート番号が既に利用済みでバインドできない場合、 Wrapper は[wrapper.port.min]プロパティと [wrapper.port.max]プロパティの範囲 のポートを選択してバインドします。

特定のポートを使用する場合は、「1 〜 65535」の範囲の任意のポートを指定できます。 UNIX システムでは、1024 未満のポート番号を設定するには、 ルート権限を設定する必要がある可能性が高いことに注意してください。 もし、その指定したポート番号が利用中の場合、 Wrapper はログに警告を出力し、デフォルト挙動と同様に、最初の使用可能なポートを検索します。

Wrapper が JVM インスタンスを起動すると、 localhost アドレスへバインドされたポート上でリスニングするサーバーソケットをオープンします。 その起動した JVM は、Wrapper プロセスへ逆接続できるようにするためのキーと共に提供されます。 一旦、JVM が接続すると、Wrapper はもはや追加的な接続を受け付けません。 こうすることで、いかなるセキュリティ問題の懸念も持ちあがることがないため安心です。

設定例:
wrapper.port=0

ポート範囲を制限する

対応バージョン :3.2.0
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

[wrapper.port.min]と[wrapper.port.max]プロパティ:

いくつかのケースにおいては、ポートを選ぶときに Wrapper が利用するポートの範囲を 制限する必要があります。 デフォルトは、既知のポート番号 (ほとんどのシステムで一般的に割り当てられている 0 〜 1023 のポート番号) と 競合する可能性が非常に低くなるように選択されました。 もし、デフォルト 32000〜32999 範囲に問題が起きる場合、 [wrapper.port.min]プロパティと [wrapper.port.max]プロパティを使って、変更することができます。 もしポート番号を設定する際には、 Wrapper が開始時に全てのポートが利用済みで選択できないことがないように、十分な広い範囲を提供しておくことが必要です。

設定例:
wrapper.port.min=32000
wrapper.port.max=32999

ポートがバインドされるアドレスを制限する

対応バージョン :3.5.18(Wrapper ver. 3.6.3 で使用廃止)
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

[wrapper.port.address]プパティ:

警告

このプロパティは、Wrapper ver. 3.6.3 以降ではサポートされなくなりました。 サーバーソケットは常にループバックアドレスをリッスンします。 何らかの理由でループバックアドレスを使用できない場合は、 PIPE バックエンドタイプの使用を検討してください。

wrapper.backend.type]が「AUTO」を指定して、 [wrapper.port.address]も設定されている場合、 Wrapper は警告を出力し、自動的に「PIPE」モードへ切り替わります。

このプロパティを利用すると、Wrapper と JVM の通信間で、どのポートにバインドさせるのか、 インターフェイスを指定することが可能になります。 各マシンでは、ポートをバインドさせる、いくつかの仮想ネットワークや物理ネットワークのインターフェイスが提供されています。 このプロパティを導入される以前は、バックエンド通信にソケットを利用していた場合、 Wrapper ではポートのバインドに、ループバックインターフェイス(localhost、127.0.0.1)を常に利用していました。

一部のマシン上では、非常に厳しいセキュリティポリシーのため、 ポートをローカルのループバックインターフェイスにバインドすることを潜在的に許可しません。 そのため、ソケットバックエンド通信を使えないものとされており、 回避策として、PIPEバックエンドタイプを利用しなければなりませんでした。

このプロパティ値は、サーバー上の有効なインターフェイスの IP アドレスです。 デフォルト値は、ループバックインターフェイスの IP アドレス、すなわち127.0.0.1 です。

設定例:
wrapper.port.address=192.168.0.2

参照: ポート