インデックス

wrapper.jvm_detach_started プロパティ

対応バージョン :3.5.8
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

「Java用のランチャーツール(起動させるだけのツール)としてWrapperを利用したい」と、 一部のユーザーからリクエストをいただきました。

このプロパティを利用すると、 アプリケーションのスタートアップ処理が完了したその直後に、 JVMをWrapperから「切り離す(True)/切り離さない(False)」を設定することができます。 そのままJVMはスタンドアローンプロセスとして動作を継続し、Wrapperは終了します。

「アプリケーションが開始された」とJVMが報告するまでWrapperが存続しますので、 何かスタートアップ問題があった場合、通常のWrapperログファイルとして ログ化されますので状況を把握できます。

一旦Javaアプリケーションが開始されると、Wrapperがシャットダウンするため、 その後は、Wrapperの標準モニタリング(監視)機能やリカバリー(回復)機能は働きません。 それでも、Wrapperのネイティブライブラリーは利用できますので、それ関連の機能は全て正しく動作します。

設計仕様により、この機能は、Windowsサービス/UNIXデーモンプロセスとしてWrapperが動作していない場合だけに有効です。 万一、Wrapperがサービスとして動作中にJavaが切り離された場合、 JVMをシャットダウンする手段がないはずですので、その点をご理解ください。

デフォルト値は「FALSE」です。

設定例:(JVMを切り離す)
wrapper.jvm_detach_started=TRUE

一旦、JVMが切り離されると、デフォルトで、 その「stdout」(データ標準出力)と「stderr」(標準エラー出力)が破棄されます。 もしデバッグ目的のために、それをキャプチャする必要があるならば、 [wrapper.java.outfile]プロパティや [wrapper.java.errfile]プロパティで 利用しているファイルへ、その出力をリダイレクトすることは可能です。

wrapper.java.outfile プロパティ

対応バージョン :3.5.8
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

もしJVMプロセスが切り離された場合、 Javaプロセスのstdout」(データ標準出力)をファイルへリダイレクトすることが可能です。 もしファイルが指定されていない場合には、「stdout」は単純に破棄されます。 [wrapper.jvm_detach_started]プロパティを有効(TRUE)にして、 JVMが切り離されなければ、このプロパティの効果はありません。 このプロパティにはデフォルト値はありません。

設定例:
wrapper.jvm_detach_started=TRUE
wrapper.java.outfile=../logs/java.stdout.log

wrapper.java.errfile プロパティ

対応バージョン :3.5.8
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

もしJVMプロセスが切り離された場合、 Javaプロセスのstderr」(標準エラー出力)をファイルへリダイレクトすることが可能です。 もしファイルが指定されていない場合には、「stderr」は単純に破棄されます。 [wrapper.jvm_detach_started]プロパティを有効(TRUE)にして、 JVMが切り離されなければ、このプロパティの効果はありません。 このプロパティにはデフォルト値はありません。

設定例:
wrapper.jvm_detach_started=TRUE
wrapper.java.errfile=../logs/java.stderr.log