wrapper.java.library.path.append_system_path プロパティ

対応バージョン :3.1.0
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/Linux

Java Service Wrapper にはネイティブライブラリコンポーネントが含まれているため、[java.library.path]システムプロパティを使用して JVM にそのライブラリの場所を 渡すことによって、そのライブラリの場所を指定する必要があります。

通常は、Java が起動したときに、ライブラリパスが指定されていない場合、 JVM はデフォルトで、Windows 上でシステム「PATH」、 UNIX システム上で「LD_LIBRARY_PATH」を使用して、 アプリケーションによって読み込まれるネイティブライブラリを検索します。 これは、JVM の起動時に特定のクラスパスが指定されていない場合に CLASSPATH 環境変数で発生する動作に似ています。 複数の Java アプリケーションを同じマシンにインストールすると、競合の問題が発生する可能性があるため、CLASSPATH 環境変数の使用は廃れつつあります。 同様に、同じ問題が、ライブラリーパスに関連するものに発生します。 しかし、一部のアプリケーションでは、依然としてデフォルトでシステム PATH または LD_LIBRARY_PATH が使用されています。

一般的に、アプリケーションのデプロイ時に潜在的な問題を回避するために、Java ライブラリパスに含めるディレクトリについては 慎重に検討することをお勧めします。 ただし、PATH全体を検索する必要がある場合、 このプロパティにより、Wrapper はシステムPATHまたはLD_LIBRARY_PATHの内容を、 JVM の起動に使用される Java ライブラリパスに追加します。 [wrapper.java.library.path.<n>]プロパティを使用して設定されたディレクトリが優先されるように、パスの先頭ではなく末尾に追加されます。デフォルト値は「FALSE」です。

設定例:
wrapper.java.library.path.append_system_path=FALSE

注意

一部のネイティブライブラリは、動的にリンクされた他のライブラリーを参照します。 Java は Java ライブラリパスを使用して最初の JNI ライブラリを配置しますが、 セカンダリライブラリはプラットフォームのデフォルトのメカニズムを使用して読み込みされます。

セカンダリライブラリが配置されているパスを設定するには、[wrapper.system.library.path.<n>]プロパティを使用してください。

参照: ライブラリー