インデックス

wrapper.logfile.purge.sort プロパティ

対応バージョン :3.3.8
対応エディション :プロフェッショナル版スタンダード版コミュニティー版
対応プラットフォーム :WindowsMac OSXLinuxIBM AIXFreeBSDHP-UXSolarisIBM z/OSIBM z/Linux

このプロパティには、既存のログファイルパターン条件で並び替えて、 不要なファイルを削除する時の、「ソート(並び替え)モード」を設定します。 このプロパティは、ソート(並び替え)パターンとの組み合わせで利用され、 wrapper.logfile.maxfiles プロパティが設定されている時だけに有効です。

有効なソート(並び替え)モードは次のとおり:

  • [TIMES] :

    ログファイルの更新時間の順で並び替えます。 順番は、最新から古いものへ。

  • [NAMES_SMART] :

    ログファイルのファイル名の順で並び替えます。 ファイルは、ファイル名に含まれている日付とロール番号順にソートされます。

  • [NAMES_ASC] (バージョン 3.5.37 で非推奨):

    ログファイルのファイル名の昇順で並び替えます。 ファイル名に含まれる数字は、数字として扱われ、それに従ってソートされます。

  • [NAMES_DEC] (バージョン 3.5.37 で非推奨):

    ログファイルのファイル名の降順で並び替えます。 ファイル名に含まれる数字は、数字として扱われ、それに従ってソートされます。

デフォルト値は「NAMES_SMART」です。 バージョン 3.5.37 まで、「NAMES_DEC」を使用して日付でロールオーバーした場合以外、デフォルト値は「TIMES」でした。

設定例
wrapper.logfile.purge.sort=TIMES

ソート(並び替え)モードの使用例:

それぞれのモードについて、使用例を見ながら、もう少し明解に説明しましょう。 全てのケースにおいて、ファイルは上記の説明のとおり並び替えられます。 最初の上位N個のファイルが保存され、それ以外は削除されます。 その N 個とは、 [wrapper.logfile.maxfiles] プロパティ値です。 残りのファイルはすべて消去されます。

下記に、次の例で使用されるファイルのリストです。 次の5つの Wrapper ログファイルリストは、ログファイル名の ROLLNUM トークン保存モードSIZEで生成されたものです。 "wrapper.log.4"のログファイルが更新されると、並び順は後者のように変更されます。

ログファイルリスト:
logs/wrapper.log.1  (2009-12-29 22:59:40)
logs/wrapper.log.2  (2009-12-29 05:45:35)
logs/wrapper.log.3  (2009-12-27 15:23:18)
logs/wrapper.log.4  (2009-12-27 10:00:00)
logs/wrapper.log.5  (2009-12-26 10:55:03)

ファイル生成後、「wrapper.log.4」のログファイルが更新され、ファイル変更日時が遅い値になりました。

「wrapper.log.4」の変更:
logs/wrapper.log.1  (2009-12-29 22:59:40)
logs/wrapper.log.2  (2009-12-29 05:45:35)
logs/wrapper.log.3  (2009-12-27 15:23:18)
logs/wrapper.log.4  (2009-12-30 10:00:00)  <- Modified file
logs/wrapper.log.5  (2009-12-26 10:55:03)
  • [TIMES] :

    ログファイルは、ファイルの更新時間の古いものから新しい順で並び替えます。

    日付でのファイル並び替え:
    logs/wrapper.log.4  (2009-12-30 10:00:00)
    logs/wrapper.log.1  (2009-12-29 22:59:40)
    logs/wrapper.log.2  (2009-12-29 05:45:35)
    logs/wrapper.log.3  (2009-12-27 15:23:18)
    logs/wrapper.log.5  (2009-12-26 10:55:03)
    

    もし、[wrapper.logfile.maxfiles]プロパティが「3」に設定されている場合、 パージ後に次のファイルが残ります。

    保持ファイル:
    logs/wrapper.log.4  (2009-12-30 10:00:00)
    logs/wrapper.log.1  (2009-12-29 22:59:40)
    logs/wrapper.log.2  (2009-12-29 05:45:35)
    
  • [NAMES_SMART] :

    ログファイルは、ファイル名に含まれている日付とインデックスを勘案し、ファイル名順に並び替えます。 ソート順は、日付の降順、ロール番号の昇順で、最も古いファイルが 常に新しいファイルより先に消去されるようにします。

    日付の降順で、ロール番号昇順でファイル名を並べ替える:
    logs/wrapper_20181203.log  (Current log file)
    logs/wrapper_20181202.log
    logs/wrapper_20181202.log.1
    logs/wrapper_20181202.log.2
    logs/wrapper_20181202.log.3
    logs/wrapper_20181201.log
    

    もし、[wrapper.logfile.maxfiles]プロパティが「3」に設定されている場合、 パージ後に次のファイルが残ります。

    保持ファイル:
    logs/wrapper_20181203.log  (Current log file)
    logs/wrapper_20181202.log
    logs/wrapper_20181202.log.1
    logs/wrapper_20181202.log.2
    

    注意

    TIMES」モードと異なり、このメソッドはファイル編集による影響を受けません。

  • [NAMES_ASC] (バージョン 3.5.37 で非推奨):

    警告

    この値の使用は、Wrapper バージョン 3.5.37 で非推奨になり、 その代わりに、ファイル名に含まれている日付とロール番号を勘案し、ファイル名順に並び替えられるように、「NAMES_SMART」を推奨しました。 下位互換性のために、「NAMES_ASC」は前のように作動しますが、「NAMES_SMART」は常に優先されるべきです。

    ログファイルは、ファイル名の昇順で並び替えます。

    ファイル名昇順で並び替え:
    logs/wrapper.log.1  (2009-12-29 22:59:40)
    logs/wrapper.log.2  (2009-12-29 05:45:35)
    logs/wrapper.log.3  (2009-12-27 15:23:18)
    logs/wrapper.log.4  (2009-12-30 10:00:00)
    logs/wrapper.log.5  (2009-12-26 10:55:03)
    

    もし、[wrapper.logfile.maxfiles]プロパティが「3」に設定されている場合、 パージ後に次のファイルが残ります。

    保持ファイル:
    logs/wrapper.log.1  (2009-12-29 22:59:40)
    logs/wrapper.log.2  (2009-12-29 05:45:35)
    logs/wrapper.log.3  (2009-12-27 15:23:18)
    
  • [NAMES_DEC] (バージョン 3.5.37 で非推奨):

    警告

    この値の使用は、Wrapper バージョン 3.5.37 で非推奨になり、 その代わりに、ファイル名に含まれている日付とロール番号を勘案し、ファイル名順に並び替えられるように、「NAMES_SMART」を推奨しました。 下位互換性のために、「NAMES_DEC」は前のように作動しますが、「NAMES_SMART」は常に優先されるべきです。

    ログファイルのファイル名の降順で並び替えます。

    NAMES_DEC」の並び替えモードは、ファイル名がロール番号しか含まないファイル名であまり効果ありません。 このソートモードは通常、ファイル名に日付やタイムスタンプが含まれている場合に使用され、 それらのファイルは最も古いファイルを削除するために降順で並び替えるべきです。

    ログファイルリスト(降順に並び替え後):
    logs/wrapper-20091230.log  (Current log file)
    logs/wrapper-20091229.log
    logs/wrapper-20091228.log
    logs/wrapper-20091227.log
    logs/wrapper-20091226.log
    logs/wrapper-20091225.log
    

    もし、[wrapper.logfile.maxfiles]プロパティが「3」に設定されている場合、 パージ後に次のファイルが残ります。

    保持ファイル
    logs/wrapper-20091230.log  (Current log file)
    logs/wrapper-20091229.log
    logs/wrapper-20091228.log
    logs/wrapper-20091227.log
    

参照: ログファイル